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2021.6.15
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【Pioneers Post記事紹介】Jeremy Nicholls氏最新コラム「Will accountants save the world?(訳:会計士は世界を救えるか) 」
2021年4月30日にPioneers Postに掲載された、Jeremy Nicholls氏による最新のコラム「Will accountants save the world?(訳:会計士は世界を救えるか) 」をご紹介致します。

記事サマリー

近年企業は、社会的指標を環境指標と同様に重要視しており、投資家は、株主の利益のみならず、温室効果ガス排出量の削減や、不平等や人種差別への取り組み、雇用創出、持続可能な経済成長等の、ESGに関連する事項にも責任を持って投資する事を求めています。

 

また、2020年には、新型コロナウィルスの世界的流行により、インパクト投資戦略への需要が加速しました。こうした動きによって、会計士の社会的役割について、ESGの開発や標準化に留まらず、地球規模の課題に対するより抜本的な改革のために重要な役割を果たすべきだと考られるようになりました。

 

会計士は、会計の目的と情報の受け手を明確にして有用で適切な情報を伝えるアプローチをとりながら、企業の活動が社会全体のウェルビーイングにとってのインパクトを説明することも求められています。

 

例えば、事業が、希少な環境資源に依存していたり、ILO基準を下回る賃金や労働条件を設けていたりする際には、そうしたリスクも管理・報告されるべきだという考え方です。

 

会計において、企業の活動によって生じる、社会的インパクトが会計に加味されれば、利益に影響を与えます。それにより、投資家は、経営の体制や、事業の見通し、企業価値を計る事ができるでしょう。また、事業への経済的資源の利用の意思決定の際に、有益な情報を提供する事もできます。つまり、会計士が注力するべきことは、社会的インパクトを計ることによってESGを推進し、インパクト会計が意思決定とリスク管理に役立つようなサポートを行い、事業価値をより適切に表現した財務諸表を作成し、会計がこうした情報を提供するためのものであるという事を強くアピールすることです。これにより、会計報告とサステナビリティの報告の両方を可能にし、関係者間の協働関係を強化するでしょう。

 

原文(英語)はこちらのPioneers Postのホームページよりご確認下さい。

Jeremy Nicholls氏の紹介

Jeremy Nichollsは、Social Value Internationalの創設者の一人であり、Capitals Coalitionのアンバサダーを務めています。